Googleの検索結果から個人情報を削除する新ツールが日本でも展開!

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インターネット上に自分の電話番号や住所、顔写真などの個人情報が勝手に載っていた――。そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。Googleはこのような状況に対応するため、検索結果から個人情報を削除できる新しいツールを2024年に日本でも展開しました。本記事では、その仕組みや利用方法、削除できる情報の種類などをわかりやすく解説します。

検索結果に個人情報が表示されるのはなぜ?

SNSやブログ、登録情報が意図せず公開される理由

現代では、SNSやブログ、ネットショッピングなどで入力した個人情報が、知らぬ間にWeb上に公開されるケースがあります。例えば、名前・電話番号・メールアドレスなどを記載した自己紹介ページや、ネットショップでの購入履歴ページがインデックスされ、検索エンジンに表示されてしまうことがあります。

クローラーの仕組みと個人情報の自動収集

Googleの検索エンジンは、ウェブ上にある情報を自動で収集・登録(インデックス)しています。これにより、個人の意図とは無関係に、Webページの中の個人情報が検索結果に出てしまうことがあるのです。

検索結果に出やすい「危険な情報」トップ5

  1. 本名+住所
  2. 電話番号
  3. メールアドレス
  4. 顔写真
  5. クレジットカード番号やID番号(まれですが流出時にあり)

Googleが提供する「個人情報削除ツール」の概要

このツールで何ができる?削除の対象範囲

Googleが提供する削除リクエストツールは、検索結果から特定の個人情報を削除するためのフォームです。削除できる対象は以下のようなものです:

  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 物理的住所
  • 顔写真
  • 身分証明書番号(運転免許証、マイナンバーなど)

日本展開前と後で何が変わったのか

従来は欧米で先行していたこのサービスが、ついに日本語対応となり、国内からの申請もしやすくなりました。日本の法律や慣習に合わせた審査体制が整った点が大きな違いです。

海外の事例との比較(アメリカ・EUなど)

EUでは「忘れられる権利」が定められており、個人情報の削除要請が制度化されています。一方、日本では法的強制力は弱いものの、Googleは自主的に対応する方向で進めています。

Googleの検索結果から個人情報を削除する方法

削除申請のステップ(スマホ・PC両対応)

  1. Googleの「個人情報削除フォーム」ページにアクセス
  2. 自分の情報が表示されているURLを入力
  3. 削除理由や対象となる情報を具体的に入力
  4. 本人確認(任意で身分証明のアップロードも可能)
  5. 送信後、審査結果がメールで通知されます

必要な情報と記載例|間違えやすいポイントは?

  • URLは正確に(”https://”から始まる)
  • 対象ページのスクリーンショットも添付できるとベター
  • 誤った情報や他人の情報を申請すると却下されることも

削除までにかかる時間と通知の仕組み

通常、数日〜数週間で審査結果が届きます。削除が承認されると、Googleの検索結果から該当情報が非表示となります(ただし、元サイトからの削除は別途必要)。

削除できる情報とできない情報の違いとは?

明確に削除対象となる個人情報一覧

  • フルネーム+電話番号
  • 顔写真と実名
  • クレジットカード番号などの機密情報

削除が認められにくい情報とは?

  • 有名人の公的情報
  • 記事内で公益性があると判断される内容(事件報道など)
  • すでに削除済みのURL

対象外の情報に対してどう対応すべきか?

Webサイトの運営者に直接削除を依頼するか、専門業者や弁護士を通じて対応を検討しましょう。

Google検索以外にも注意したい!個人情報が漏れやすい場所とは?

  • Bing、Yahoo! JAPANなど他の検索エンジンにも同様の削除依頼が可能
  • SNS(X、Facebook、Instagram)では通報や報告機能を活用
  • インターネットアーカイブ(Wayback Machine)も要注意

削除ツールを使う前に確認したい4つのポイント

  1. 本当に個人情報か?(主観的でないか)
  2. すでにサイト側で削除済みか?
  3. キャッシュはどうなっているか?
  4. 削除リクエストの記録を保存しておこう

日本での法的対応とGoogleの今後の展望

  • 日本では「削除請求権」は民事対応が中心
  • しかしGoogleは社会的責任の観点から自主対応中
  • 今後は法整備の進展とともに、対応範囲が広がる可能性も

よくある質問(FAQ)

Q:削除が拒否された場合は?
A:却下理由を読み、内容を修正して再申請しましょう。重大な場合は法的手段も検討できます。

Q:完全に削除されるの?
A:検索結果からの削除=元サイトの削除ではないため、必要ならサイト側にも削除依頼を行いましょう。

Q:削除申請は誰でもできる?
A:本人または正当な代理人であれば申請可能です。

まとめ|個人情報は自分で守る時代へ

インターネットは便利な一方で、個人情報が予期せぬ形で広まるリスクもあります。Googleの新しい削除ツールを活用することで、自分のプライバシーを守る第一歩を踏み出すことができます。誰でも簡単に申請できる時代だからこそ、「自分の情報は自分で守る」意識を持つことが大切です。

今後もGoogleを含む各プラットフォームのプライバシー対応の進化に注目しながら、安全なネット生活を送りましょう。

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